エディトルでの受注で学んだこと

エディトルでの受注で学んだこと

ウィルゲートの新しいサービスである「コンテンツクリエイター・マッチングサービス」エディトル。サグーワークスのプラチナライターである私にも、ライターとしてのアサインを十数本いただきました。エディトルの特徴をライターの立場から紹介します。

エディトルとはどのようなサービス?

2019年春からサービス開始された『だれでも自社専用の編集チームを作れる「コンテンツクリエイター・マッチングサービス」』です。自社サイト用に記事コンテンツ制作をしたい企業とプロのライターや編集者をオンラインでマッチングするプラットフォームとされています。

ライターや編集者などのクリエイターとつながりのない企業でも、直接コンテンツ制作を依頼できる──。
ウィルゲートがローンチする「エディトル」は、記事作成サービス「サグーワークス」で培った約21万人のライター人脈を生かしたプラットフォームだ。
企業のニーズと、コンテンツ制作に携わる各領域のプロたちの属性やスキルをオンライン上で適切に結びつけるプラットフォームであり、自社専用の編集チームを作れる「コンテンツクリエイター・マッチングサービス」だと言える。

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どこから発注されるの?

今のところ、ウィルゲート社員からチャットワークでご依頼をいただいています。プラチナライター用専属案件をアサインしてくださる方からご連絡が来る場合もあります。

エディトル上には「お仕事を探す」「応募中プロジェクト」という項目もあります。今後は、ウィルゲート社員を経由せずにエディトル上で直接、クリエイターを募集するクライアントも増えてくるのではないでしょうか。そうすれば、ライターもウィルゲートからのアサインを待つだけでなく、クライアントの募集に直接応募することも可能になります。

サグーワークスとの違い

マニュアルがない

サグーワークスには「プラチナライター向けマニュアル(文章作成の手引き)」があり、文章作成の基本ルールや表記ルールや参考元表記方法が決められています。
しかし、エディトルにはマニュアルがありません。原則として、「プラチナライター向けマニュアル(文章作成の手引き)」に従って作成すれば良いようです。案件ごとのレギュレーションがマニュアルに優先するのはサグーワークスと同じです。

案件の「指定事項」「個別指定事項」が少ない

サグーワークスに比べて指定事項として明記されている内容が少ない傾向です。ただし、別ファイルで提示される「記事骨子」のほうにレギュレーションがくわしく記載されている場合もあります。
表記ルールについて明記されていない部分もあるため、不明点は作成・納品前に編集者さんに確認したほうが良いでしょう。(段落番号は付けるのか不要なのかなど)

編集者と直接メッセージでやりとりする

サグーワークスでは修正依頼と修正対応はサイト上で行われるため、ライターと校閲者がメッセージをやりとりすることはありません。校閲者がだれなのかも不明です。
エディトルでは編集者(編集アシスタント)の登録名が案件に表示され、ライターと編集者はエディトルのメッセージ機能を使用して直接やりとりします。案件に関するエラーや不明点、相談なども、ウィルゲート社員でなく編集者(編集アシスタント)にするように指示されています。

納品方法の違い

サグーワークスではサイト内の作業画面に入力して納品します。
それに対して、エディトルではWordファイルでの納品がメインです。編集者からの修正依頼は納品したWordファイルに修正コメントを入れた形でメッセージに添付されてきます。

編集者から教えていただいたのですが、修正対応するときは「変更履歴の記録」をオンにしておくと助かるそうです(どの部分をどのように修正したかが赤で表示されるため)。
「変更履歴の記録」は「校閲」の中にあります。オン/オフはクリックで切替でき、グレーに色が付いている状態がオンです。オンになっているかどうかは、加筆や修正・削除をした部分が赤くマークされるかどうかで確認できます。

変更履歴の記録(シンプルな変更履歴/コメント)
変更履歴の記録(すべての変更履歴/コメント)

場合によっては、共有されたGoogle Spreadsheetに直接入力して納品することもあります。私は経験していませんが、Excelファイルでの納品もありうるでしょう。

タイトル・見出しを文字数にカウントするかどうか

案件によって異なります。タイトル・見出しも字数に含めて良いという案件もありました。
厄介なのはタイトル・見出しを文字数に含めず、臨機応変に小見出しを追加してほしいという案件。最初にタイトル・見出し・小見出しといった記事の骨組みを作ってその分の字数を記録しておき、本文はそれを除いた字数以上で作成するといった手間が必要です。
リサーチをすべて終えてから記事骨子を作成すれば良いのかもしれませんが、リサーチしながら作成する場合、途中から小見出しを追加する必要が出てくる場合もあります。

htmlタグの知識も少し必要?

「見出し・小見出しをhtmlタグで囲む」という指示の案件もありました(そのままWordPressのテキスト画面にコピペできるように)。
<h2>見出し</h2>
<h3>中見出し(あるいは小見出し)</h3>
<h4>小見出し</h4>

htmlタグを手打ちするときにミスしやすいのは、タグを閉じる「/」を忘れがちなことです。そのミスがないかチェックするときに便利なのが、フリー校閲ソフト「日本語校正サポート」。見出しのhtmlタグを反映してチェック結果に表示してくれるので、タグの閉じ忘れも一目でわかります。

納品ファイル名の付け方に注意

案件によっては違うこともあるかもしれませんが、私は編集者から「納品ファイル名は記事タイトルではなく、案件タイトルにしてほしい」といわれました。

エディトルでは「プロジェクト名」「プロジェクトNo.」>「個別の案件No.」「個別の案件名」>記事タイトルがあります。
例)プロジェクト名「記事骨子に従って猫の健康管理に関する記事を作成」No.xxxx 個別の案件No.yyyy 個別の案件名「猫の健康管理 歯」記事タイトル「猫ちゃんの歯磨きは重要!嫌がる子に歯磨きするコツは?」

ライターとして記憶に残りやすく後から管理しやすいファイル名は記事タイトル「猫ちゃんの歯磨きは重要!嫌がる子に歯磨きするコツは?」ですが、編集者の立場からは「猫の健康管理 歯」が良いということのようです。
納品ファイル名についての指定はレギュレーションとして明示されていませんでしたが、もしかしたらライターとしての「常識」だったのかもしれません。

納品ファイル名についても念のため、作成・納品前に編集者に確認しておくと良いでしょう。

支払い時期について

サグーワークスでは作業した案件と報酬額、ポイント状態が一覧表示され、好きなときに出金できます。
それに対し、エディトルでは検品(編集者によるチェック)が完了した日を基準とした「月末締め・翌月末払い」となっています。納品が7月中でもチェック完了が8月にずれ込んだ場合には「8月完了」とされ、支払いが行われるのは9月末です。

支払い内容の確認が必要

エディトルにも「発注書一覧」という項目があり、「発注No」「発注日」「発注金額(税抜)」「発注先」「プロジェクト名」「業務内容」「記事数」「ステータス」「詳細」がそれぞれ掲載されています。
それとは別に、ウィルゲートの「発注管理表」があり、支払い予定の案件が掲載されます。そこでは、エディトルとはまた別の「発注番号」が記載されています。月末近くなると、ウィルゲート社員から「今月末の支払い予定を発注管理表に掲載したので、間違いがないか確認してください」という連絡が来ます。
慣れればシンプルな確認作業になるのかもしれませんが、私はまだ慣れません。どの案件がいつ・いくら支払われるのか、把握しにくいシステムのように感じます。受注件数が月に数十本になったら、どうやってチェックすれば良いのか…

エディトルで受注するメリット

記事単価に消費税が加算される

アサイン時には記事単価しか伝えられませんでしたが、発注一覧を見ると消費税が加算されています。サグーワークスでは消費税が加算されないので、この点はエディトルのメリットです。

編集者とのやりとりが勉強になる

上記のように、Wordの変更履歴の記録機能や納品ファイル名の付け方、htmlタグの書き方など、サグーワークスだけで作業しているうちは学ぶ機会のなかった知識を得ました。
また、サグーワークスの社員や校閲者とエディトルの編集者(編集アシスタント)はライターへの対応に違いが感じられるので、さまざまなクライアントとの折衝の訓練になるかもしれません。